原付免許の更新に、行ってきた。初めてということで、2時間の講習を受けさせられた。
講習を担当していた教官は、50代後半くらいの男性。数え切れないくらい同じことをやってきたのだろう、無駄な動きもなく、てきぱきと自分の仕事をこなしていた。
口の方も慣れたもので、嘘だか本当だか分からないような経験談や小話をはさみながら、小気味良いリズムで交通事故や道交法について説明してくれた。その巧みな話術にすっかりやりくるめられて、講習が始まるまでくだらないと高をくくっていたはずなのに、気付けばふむふむと小さく頷きながら聞き入っていた。
その教官の顔はすっかり忘れてしまったけれど、白髪まじりの頭と声が、なんとなく、高校時代の体育教師に似ていた、ような気がする。