February 19, 2007

デロンギ

成績開示の日。
08:00、起床直後、昨年の留年を言い渡された悪しき記憶が一瞬脳裏をかすめたけれども、
今回はなんとなく根拠のない自信があったので、割かし楽な気分で、09:00頃家を出た。
校門を抜けて、会場になっている教室へまっすぐ駆け込むが、まだ開示は始まっていなかった。
ここで妙に嫌なものを感じた。もしかして何か重要な講義の単位を落としていやしないか、
そうだ、そういえばあの講義のあのテスト、あそこの配点が高かったんだっけ、
あとで採点してずいぶん間違っていたような気がする、などといった、起きた時に抱いた
マイナスの感情が、少しずつ、甦ってきた。
10:00、開場。在籍しているクラスの成績表が置いてある場所へ一目散。
首尾よく成績表の入った封筒を箱から抜き、封を明け、結果を見る。
専攻6科目、全て単位取得。
続いて進級予定者表を覗く。名前ではなく学籍番号で表記されていて分かりづらい。
C.......だから、このへんだ。あった。進級だ。
嬉しくてもう一度成績表に目をやると、9割方夢の中だったあの講義も、持ち込み可であることに
気付かず、枯渇しきったポンコツ脳みそだけを頼りに試験を受けたあの講義も、単位を取れていた。
良かった。
その後、成績表受け取りの確認を取ってもらいに行ったら、その担当の方が、
昨年留年を言い渡された直後に進級できる旨を伝えてくれた先生だった。
勝手にそう感じただけかもしれないけども、先生は少しだけ申し訳なさそうに見えた。
しかし別にその方がミスを犯したわけでもないし、結果的に進級できたわけで、
さらに今回は何の問題もなかったのだから、もうあのことはどうでもいいのだ。
逆に「留年です」なんて電話してきたらただじゃおかないけど。

帰り、地下鉄を降りてから、久々に家まで歩くことにした。

駅から十分ほど行ったところにコンビニがあるのだけれども、いつも気になるのは、そのコンビニの直前の信号。
信号から信号までの間隔は距離にして5mほどなので、大体の人は信号を無視して渡るのだが、
それって、どうなんだろうか。
確かに、恐らくあの信号は歩道のすぐそばにある広い車道のために設けられたもので、
歩いている人にはほとんど関係ないのかもしれないけれど、
車が通らないわけでもないし、一応規則は規則なのだから、赤の時に止まるくらいのことは
してもいいんじゃないのかな、と思う。
たまに信号を無視した人を、青になった瞬間に早歩きして追い抜かそうとやっきになることがある。
馬鹿な事は重々承知だけども、なんとなく悔しくて、どうしてもやりたくなる時があるのだ。
止めてくれるな。

とにかく、その信号を渡って、コンビニに入り、昼食を買った後、ひたすら歩く。
そこから20分経った頃だろうか、一人の初老の男性とすれ違う。
特に気にも留めていなかったのだけれど、ある程度近づいた時に彼が何かくわえているのが見えた。
木製の、とても綺麗なパイプだった。
それをはっきりと認めた直後、パイプをくわえて歩いている人を見かけた経験がなかったものなので、
なんだか妙に粋な光景に思えたのだけれど、よくよく考えてみれば彼は歩きタバコをしていたわけだから、
決して褒められたものではないはずなのだった。
同じことをしているのに、こうもイメージが違うものかと、面白さも感じたものの、
歩きパイプをしていた男と、それを粋だと思った自身を情けなく、恥ずかしく思った。


投稿者 sattyou : February 19, 2007 10:40 PM
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